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卒業論文を終えて卒論を書くメリットについて考えた

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卒業論文がやっと終わりました。理系大学生の卒業論文って、割と修士論文までの通過点ですので、大学によってはそこまで重視されていないところもあると思います。

僕の通っている大学では、院試の方が重視されているような感覚です。院試は1割~2割程度が不合格になる一方で、卒論発表が不合格だったり卒論が受理されなかったりするということはほとんど聞いたことがありません。

文系学生の卒論提出は割と早いイメージですが、理系学生は2月の末、遅いところだと3月の末に提出したりします。僕も文系の暇人大学生が卒業旅行に行っているのを横目に、パワポを作ったり、アブストラクトを作ったり、卒論書いたり、発表練習をしていました。正直嫉妬ですよね(笑)

また2回ほど教授の前で発表練習しましたが、各回一時間ほどのフィードバックをいただき、ボコボコにされ、精神的にもきつかったです。

と愚痴ったところで、卒論を書く意味って何なんでしょうか?

卒研を通じて多くのことを学び、アウトプットをしてきたので、卒論を書く意味について自分なりに考察します。

教授に発表をフィードバックしてもらえる

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大学生になると人前で発表するという機会は増えると思いますが、ほとんどが自己流です。もともと上手な人はいいですが、下手な人は下手なままです。就活の時期になって自分のプレゼン能力の低さを認識してもその改善は難しいですし。なにより何が悪いのかというのがわからないと思います。意識の高い学生同士でフィードバックをしあってもたかが知れています。大学生という狭いコミュニティーしか知らないのですから、そのような価値観では為になるアドバイスが出ることは難しいでしょう。

しかし、大学教授は世界中を飛び回り、数多の学会に出席していますし、企業の人と共同研究をしたり、科研費を取ってくるために、自分の研究の見せ方について工夫を凝らしています。たとえ授業は面白くなくても、学会用のポスターやパワポを見ると多くのアイデアが盛り込まれており、やっぱり教授になるような人間はそういった能力も秀でているのだなと感じます。

そういった教授に、時間を取ってもらってフィードバックをしていただける機会と言うのは大学生でないと持つことはできないでしょう。

たとえ非常勤講師でも大学で1コマ90分教えるのであれば、その時給は1万円を超えるでしょう。ましてや常勤の教授です。そのような時間を割いてもらえることは恵まれた環境であることは間違いありません。

僕は毎週のミーティングで5分から10分ほど進捗を報告してきましたし、6分の卒研発表に対して、1時間のフィードバックを2回ほどもらいました。また、本番は十数人の教授陣の前で発表するという機会が与えられます。質問も3つほど飛んできて、大変に貴重な機会だったと思います。

他人に熱意が伝えやすい

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卒論に限らず、これは研究全般に対して言えることかもしれませんが、研究をして論文を書くという行為は、自分の熱意を他人に伝える手段となりえます。

例えば、就活などで「あなたのやりたいことは何ですか」と言われたとき。

「これがやりたい」と言うのを相手に伝えるのは困難であることが多いです。

メーカーを志望する文系の学生は志望動機などを考えるのは難しいと思います。ありふれた志望動機では、じゃあなぜ工学部とかに進まなかったの?と言われた時点で何も言えないからです。

しかし、大学および大学院でこういう研究をしてきたので、御社のこういう事業に興味を持ちして、御社を志望しました。と言えば論理的ですしなにより説得力があります。

一例として、「家のパソコンが○○製で、故障もなく、高品質だった」という志望動機よりも、「大学でスマートグリッドについて研究してきたので御社のインフラ事業に興味がある」と言った方が説得力がありますよね。もちろん家のパソコンがどうこうなんて言う人はいないでしょうが。

自分の自信につながる


大学に4年も通っていて、大学生が成し遂げられることは限られているはずです。しかし、卒業論文を苦労して書き上げるという行為は大学でこれを成し遂げたと胸を張って言うことができますし、今後の自分の自信につながるはずです。つらい分だけその研究は世の中の役に立つでしょう。逆に楽に書くことができたのならばそれは自己満足の卒論に過ぎないのではないでしょうか。また社会に出て、自分と似た分野の研究をしてきた人は話が合うはずです。またその苦労を共有することができ、戦友のような感覚になりすぐに意気投合できるはずです。

さいごに

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確かに今の時代、本や論文を読んで、図書館や研究室に籠って卒業論文を書くなんて、時代遅れかもしれません。インターネットで多くの情報は手に入りますし、それらを読んでいれば情弱になることはありません。しかし今後は自分で発信することが求められてきます。卒論と言うのは論文を書く、アブストラクトを簡潔にまとめる。そしてプレゼンをして他人に理解してもらうというスキルを身に着けるいい機会だと思います。研究室の同期と切磋琢磨して刺激を得ることもできますしね。下手に途上国などにインターンシップなどに行くよりよっぽど成長できると思いますよ。