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国立大学の授業料は安くはないけど電気代にすらならないよという話

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学費が安いはずの国立大学の授業料が年々上がってきているということが話題になっているようです。

b.hatena.ne.jp



僕も現役の大学生なので他人事ではないのですが、大変ありがたいことに両親に授業料を払ってもらっているので、それほど授業料について考えずに大学生活を送れています。

親としても授業料が高いと口をうるさく言うことはないですし、むしろ国立理系だったら安いと言っています。だからそんなもんなのかという認識です。

国立の授業料はほんとに高いのか?

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確かに年間53万8000円の授業料はポンと払える金額ではありません。しかしその数倍の税金が投入されているわけですから文句は言えないというのが僕の意見です。

例えば盲腸で入院して手術した人が、自己負担で10万円の請求をされたとします。高いなーとは感じますが、自己負担分は3割であり残りの20万円以上は税金から支払われているわけです。むしろ30万円以上の医療費を全額自分で払わなくてよかったという安心感の方が強いと思います。

僕はいま大学4年生ですので、研究室に配属され卒論を書いていますが、研究室自体は研究センターという大型の施設でいわゆる研究所のようなところにあります。規模としては200人程度だと思いますが、年間の電気代は数億円ほどだそうです。

例えば年間の電気代が2億円だったとした場合、200人で割れば一人当たり年間100万円です。これは学生一人の年間授業料の約2倍です。また研究室ではひとり一台パソコンが支給されますし、ひとりあたり数千円から数万円するソフトが支給されたりもします。マイクロソフトのオフィスもいつでもダウンロード、アップロードができます。印刷代も意外とバカになりませんが、学生が個人でプリント代を支払うこともありません。

また卒論を書くにあたって、図書館を利用しますのでその電気代、維持費も当然税金から支払われているわけです。しまいには推薦という制度で就職まで世話をしてくれることを考えると決して高い投資ではないように思えてなりません。

奨学金が充実していないことは問題か?


奨学金が充実していないということも問題に挙げられていますが、年間の授業料が数百万円もするアメリカなどと比べるのもおかしい話です。先進国の中では日本はドイツやフランスに次ぐレベルで高等教育の授業料が安い国なのではないでしょうか。ドイツやフランスで大学やグランゼコールに行く人は本当に少数精鋭のエリートなので、高等教育の学費が無料でもやっていけるだけだと思います。

大学全入時代の日本においてあの授業料でやっていけるほうが不思議です。また本当に困窮している学生にはちゃんと給付型の奨学金があります。アメリカだって卒業時に借金がないほうが少数だと思います。すぐに借金を返したいから、戦略コンサルなり、投資銀行で働くんじゃないですか?日本人も給料の高い会社に入ってすぐに返せばいいのではないでしょうか。

私立と国立の授業料に開きがないのは問題か?


また私立の補助金を少なくして、国立に回せばいいのではとも書いていますが、現状でも私立理系の授業料は150万程度であり、多くの負担を学生及び学生の親に強いているのでこれ以上授業料を引き上げるのは不可能だと思います。

また国立と私立で授業料の開きがあるのは医学部ですが、結局慶應以外の私立医学部はお金持ちの家庭じゃないと入れないっていう認識がありますよね。結局そうなってしまっては大学の意義と言うものが薄れていってしまうのではないのでしょうか。

授業料が年々上がってきていることは問題か?

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国公立大学の授業料自体が高いか安いかではなく、年々上がってきていることが問題だという方もいるでしょうけど、それは大学で行われている研究自体がどんどん高度かつ複雑なものになっているのだから当然ではないでしょうか。

コンピューターはその発明以来ムーアの法則に基づいて18か月で2倍の性能になってきたわけです。1年半で2倍の技術進歩があるのであればそれだけお金がかかるのは当たり前なのではないでしょうか、18か月で研究開発費が2倍になったなら納得です。もちろんすべての技術がコンピューターと同じ進歩で進んでいるわけではないでしょうが、40年で15倍になったというのは割とスローペースなのではないでしょうか。つまり日本の研究者はかなりの低予算で結果を出しているのだと思います。

ムーアの法則に基づけば40年で約1億倍(=106,555,245倍)ですからね(笑)

40年で授業料が1億倍になったら大変ですが。

さいごに

日本の国立大学の授業料は安くはないんだけど「割安」っていうのが僕の印象です。学部によって授業料が変わることもないので、医学部や工学部に進学しても余計にお金を払う必要はありません。日本の大学制度は問題点をよく指摘されますが、高等教育のシステムとしては立派なものであると僕は考えます。(もっとおかしい国はいくらでもあります。)もちろんそのひとつひとつの大学の内部では、さまざまな問題があり辟易してしまうこともたびたびあるのですが。